スペイン17州の郷土料理とスペインワインのマリアージュ4月23日第4回「エストレマドゥーラ州の会」終了しました。

スペイン17州の郷土料理とスペインワインを楽しむ会
第4回目は「エストレマドゥーラ州」の料理とワインを楽しんでいただきま した。
今回もワインを選んでくださったのは、Los vinos オーナーソムリエ櫻井一都氏。
Cava功労騎士であり、2007年スペインワインコンテストの優勝者でもあります。

まずはエントラーダ。イベリコの有数な産地なので、イベリコを使ったピンチョスを中心にお出ししました。
イベリコの腸詰(チョリソ、モルコン、舌)イベリコパテと自家製玉ねぎのマーマレード
アーティチョークとパプリカのマリネ、アンチョビィ、そしてウオッシュチーズのクロケッタ。
本来は「トルタ・デル・カサール」という、この州のクリーミィなチーズで作るのですが、
今回は、デザート代わりに頂きたかったのでフランスのウオッシュで代用。

これらに合わせて下さったのは    エストレマドゥーラの泡。
エスプモーソ EX・デ・エストゥレマドゥーラ」Brut Nature シャルドネ100%。
バイオダイナミック農法で作られたもので、かすかに残る甘さが特徴。

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そして、一皿目は季節の野菜のメネストラ。そら豆、グリーンピース、モロッコいんげん、たけのこ、
アスパラガスなどをチョリソとハモン・セラーノで煮込んだ野菜の煮込み料理です。
この地方特産の調味料「ピメントン・デ・ラ・ベラ」スモークされたパプリカを隠し味に使っています。
ワインは白、マカベオ100%の「ビニャ・プエブラ」レオンのマカベオに比べ、どっしりとした感じです。

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メインは、仔羊のカルデレッタ。
クローブ、クミンといったスパイスを使って煮込んだ郷土料理です。
これには、テンプラニージョ、シラー、カベルネソーヴィニヨンの「ラ・サルシータ」。
この勢いで4本目の「ハロコ2007」に突入。
エストレマドゥーラのワインといえば「ハロコ」というくらい、20年くらい前から日本に入っているおなじみの顔。
ぶどうはカベルネソーヴィニヨン、テンプラニージョ、ガルナッチャ
家庭用ティーサーバーでデカンタージュしたのが、何ともご愛敬です!(^^)!

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そして「ハロコ」を残しつつ、デザート代わりのチーズへ。
すべて羊乳からできているこの地方の日本未入荷のチーズです。
「トルタ・デル・カサール」はレンネット(チーズを固めるもの)に朝鮮アザミのおしべを使っている希少なもの。
世界チーズアワードで、毎年のように賞をとっているチーズです。
残りの二つは、1232年からチーズを作っているチーズ農家のもので、
小さい方は、2016年の世界チーズアワードで金賞をとったチーズ。半分にカットしたものはトリュフ入り。
トリュフ入りには、「ハロコ」残り二つは、デザートワインで楽しみました。

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最後の甘口白「
ヴィオニエ・ベンディミア タルディア2012」はヴィオニエ100%。
別腹で、もっとチーズを楽しみたい気分になります。

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今回も大変盛り上がり、終始なごやかな雰囲気の中、会は終了しました。
回を重ねるごとに、密度が濃くなっていくのを感じるのは私だけでしょうか。
毎回難しいお題をクリアしてくださる、櫻井ソムリエには感謝です。

さて、次回は6月18日(日)アンダルシア州の会です。
アンダルシアといえば、シェリーが有名ですが、
そこをあえて、スペインワイン界のスティル・ワインの王としては、
スティル・ワインで楽しませてくださるそうですよ(^_-)-☆

魔女