グリーンスペインにと呼ばれるスペイン北部に位置し、
かつてアラブに侵略された西ゴート族が、戦いに勝ってレコンキスタが始まったとされるアストゥーリアス地方。
現代スペインの発祥の地といわれています。
山の幸、海の幸が豊富なこの地方は、バスクと並ぶりんごとシードルの産地。
バスクは樽からシードルをついで飲むのに対し、この地方ではボトル入りのシードルを一つのグラスで回し飲みにします。
そのシードルとリンゴを使ったのが、この鮭のシードル煮りんご風味。
玉ねぎ、パプリカ、トマト、りんごをシードルで煮込んだソースの中で
鮭をアサリとともに煮込んだこの料理は、魚介の旨みと爽やかな野菜の甘みが生きています。
イカ、じゃがいも、人参、玉ねぎ、パプリカの煮込みは、スペイン版イカじゃがというべきもの。
デザートは、カーニバルの時に食べるクレープにリンゴのコンポートを添えました。
他にもカスタードクリームやチョコレートなどをトッピングしても。
残ったシードルは、ブルーチーズと併せてペースト状にすることで
パンがすすむ一品になります。